「Please stop the time・・・」


───────・・・時間ガ止マレバイイノニ・・・───────


「英二―!いくよー!!えいっ!」
そう言って元気よくラケットを振り下ろしたのは

「んにゃっ?!ちょっ・・・ちょっと待っ!!ぅにゃ〜!!」

そして菊丸 英二。この二人は幼馴染で、部活も同じテニス部。
は男子テニス部のマネージャーをしていたため、部活でも一緒で、とても仲のいい二人だった。



数日前のこと・・・・・──────


「今週の日曜は部活無しだ。みんなゆっくり体を休めるんだな。」

男テニの部長、手塚がそう言い放つと、久々の休みに部員全員が嬉しそうに騒ぎ出した。
や菊丸も例外ではなく、たいそう嬉しそうだった。そして、その日の帰り道・・・・・。

「ねぇ、は久々の休み、にゃにするの??」

菊丸が不意にに尋ねる。花音と菊丸は家が同じ方向で、いつも一緒に帰っている。

「う〜ん、まだ決めてないけど・・・。英二は??」
「そうだにゃぁ、やっぱ・・・テニスかにゃvvv」

菊丸はにっこりと無邪気に笑って見せた。もそれにつられて一緒に笑ってしまう。

「あっ!そうだ、も一緒に練習しようよ☆」
「えっ?!」

一瞬戸惑ったが、瞳をキラキラさせながら英二に言われると、断る事は無理に等しかった。

「じゃぁ、いいよv」
「やったぁーvvvじゃ、午後1時に○×公園でにゃ☆」
「うん、わかった。」

そして日曜、今日に至る。約束した午後1時。のどかな昼下がり。
二人は自分達で広場にラインを引き、テニスコートを作り、話しながらラリーをしていた。
楽しい時間は足早に過ぎ、もう時計の針は3時をさしていた。

「ふぅ〜・・・さすがに疲れるねι2時間打ちっぱなしはι」

がアハハと笑いながら菊丸に話しかける。菊丸もそれに応えるように笑顔で言う。

「本当だにゃぁ〜。のども渇いたし、はちょっと休んでて!何か買ってくるにゃぁー♪」

そう言ってカバンから財布を出し、自動販売機の方へ走っていった。

「・・・・・全然疲れてるようには見えないんですけどっ!!」

はぷくぅっと頬を膨らませつつ、菊丸の帰りを待った。



一方菊丸は・・・──────


「はぁ・・・はぁ・・・はにゃぁ〜〜〜ι」

全力で走ってきたため、息が乱れていた。そして最後に深いため息・・・・・。

「やっばい・・・、めちゃくちゃ可愛い・・・・・」

真っ赤になりつつ小声で呟く。そう、菊丸は昔からずっとの事が好きだったのだ。
以前もそれとなくアタックはしていたのだが、はかなり鈍感で、菊丸の想いは届いていないままだった。

───────このまま・・・このまま時間が止まればいいのに・・・・・───────

そうすればずっとと一緒にいられるのに
どうすればは俺の気持ちに気づいてくれる・・・?

は俺のこと・・・・・・好き?

考えれば考えるほど不安は募るばかり。
だけど止められないこの気持ち。
早まるばかりのこの鼓動。

君の全てを奪いたい。

醜いのはわかってる。
わがままなのもわかってる。

それでも君が欲しい。

君のそばに居たい・・・・・


菊丸は自分の中の欲望に埋もれていく自分に、はっと気づき、頭をぶんぶんと振った。

「あっジュース。・・・・・待たせてるんだった!!」

菊丸は、来た時と同じ道を、また走って帰った。


〜っ!待たせてゴメンにゃ〜!!」

の名を呼ぶ菊丸は、いつもと同じ菊丸に戻っていた。
菊丸は走るスピードを落としながらに近づいた。だが、様子が変だ。

??あ・・・・・。」

荷物を抱えてベンチに座っていたに反応がなく、顔を覗き込んでみると、
気持ち良さそうに寝ているがそこに居た。あまりの可愛さに、菊丸はくらっとする。

駄目だよ、俺の目の前でそんな無防備さらしちゃ・・・。

そんなことを思いつつ、とりあえずの隣に座り、チラッと横目でを見る。
長いまつげが影をつくりだし、可愛らしい寝息をたてる想い人。

「・・・・・、愛してる。この世の中で、俺を笑わせたり不安にさせたりするのは、いつだっての自由だ・・・」

の耳元で、菊丸は小さく小さく囁いた。耳まで真っ赤にしながら。
そして、の唇に自分のを重ね、そっと離す。するとは、ゆっくりと大きな瞳を開いた。
菊丸はそれに気づき、優しく話し掛ける。

「あ、、起きた??ジュース買っ・・・・」
「今の、本当っ?!」

が菊丸の言葉を聞き終える前に、頬を染めながら問う。

「・・・・・・・えぇ?!!」

もちろん菊丸も赤くなる。あの言葉や行為は、には気づかれていないと思っていたからだ。

「ど・・・どの辺から、起きてたの・・・・・??」

恐る恐るに尋ねた。は下を向き、恥ずかしそうに言った。

「・・・・・『、愛してる』ってとこから・・・・・・・・・・///」

そしてしばらくの間、二人は硬直してしまった。先に沈黙を破ったのはだった。

「私も。・・・・・私も、英二のこと、愛してる。」
「・・・え、、本当??」
「・・・・・うんvv」

二人の視線がぶつかり、そのまま口付けを落とす。

その後、学校や部活で"バカップル"ぶりを発揮したのは言うまでもない。

***fin***



ほんっとに、駄文でゴメンナサイ( ; − ; )
やたら長いし、キャラ壊れてるし、あんまシリアスっぽくないι
でも、今はコレが精一杯です(おい)この辺で勘弁してやってください。はい。では☆
→黒蝶

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