「きっかけなんて。」
きっかけは些細な事だった。それは、一目惚れ。
「初めまして。今日からここで働かせていただく、です。どうぞ、よろしくお願いします。」
礼儀正しくぺこりとお辞儀をして、自己紹介をしたのは新しくあゆ姉の手伝いをすることになった、だった。
最初は、自己紹介を聞いていた者全員が、『礼儀正しい、おしとやかな娘』という印象を持っただろう。
そう、眠そうに聞いていた、永倉新八も例外では無かった。しかし彼だけは、に特別な想いを抱いていた。
「・・・・・可愛い娘、見つけたvv」
そして翌日の早朝、新八は佐之助をつれて、の元へあいさつに行くことにした。
「おっはよーう、ちゃーんvv」
「あいさつに来てやったゼーっっ」
「・・・・・。(汗)」
急に部屋のふすまが開けられ、わけのわからない二人組みが入って来たのだから、当然は、
ただ呆然と立ち尽くす。それを見た二人は、の反応が新鮮だったらしく、にやっと笑い、に近づいた。
「ちゃーん??どしちゃったのさ、固まっちゃってぇ♪」
「おぅ、新八!自己紹介がまだだからじゃねぇかっ?!」
「あっ、なるほどー☆」
新八はポンっと手を打って、自己紹介を始めようとした。もちろん、固まったままのにはお構い無しに・・・。
「俺は十番隊隊長にして、新撰組一の槍の使い手!原田 佐之助、二十五歳!!
またの名を"死に損ねの佐之助"!見よっ!俺様のくんしょ・・・」
「はーい、はいはい。佐之君すごーいvvで、その飼い主の、永倉 新八サマvv」
「んだとコラ?!」
「こう見えても、二番隊隊長してんの、ヨロシクなーvv」
「・・・はぁι」
二人のすごい勢いに、は「はぁι」としか言いようが無かった。
それは尚も続いたが、やっと一段落つき、が話せる時がきた。
「あっあの!」
「ん?ナニナニ〜vv」
「お二人がとてもお強くお偉い方なのはわかったのですが・・・」
「ですが?」
「・・・何の御用ですか??」
この言葉を聞き、新八と佐之助は固まる。何故なら、特別用などなかったからだ。
佐之助は新八に『ちゃんにあいさつに行こv』と誘われて、ついて来ただけだった。
二人がどうしようと考えているその時・・・
「原田隊長―!!十番隊出動命令が出されましたー!」
「おっ?おうっ!!すぐに行くから待っとけ!・・・ってことで、じゃぁな、新八、!」
そう言って、佐之助は部屋を後にした。新八は内心、『ちゃんを呼び捨てにしやがって〜』と思いつつ、
佐之助を見送った。そして、はっと気づく。と二人きりだということに。
「あぁ、ちゃ・・・・」
「何か・・・あったのでしょうか??」
は新八の言葉を遮り、佐之助が出て行った方を見つめながら心配そうに言った。
それを見た新八は何故だかムッとした。が心配しているのは佐之助ではなく、外の状況の事だとわかっていながらも、
とてもやるせない感じがした。
「ねぇ、。二人っきりだね・・・。何しよっか??」
「えっ・・・??」
新八はをからかうようにクスクスと笑いながら言って見せた。は思いがけない言葉に、顔を赤くしながら俯いた。
「用がなくちゃ、だめかな?」
「・・・え?」
「ここに来るの。用がなくちゃ、来ちゃだめかな?」
「そ、そんなこと・・・無いです。」
顔を朱に染めながら、言葉を返すが、とても可愛くて愛しくて。
その髪に、指に、唇に触れたくて。
自然と笑みがこぼれる。
きっかけは、ほんの些細な事だった。それは一目惚れ。
それからどんどん惹かれてく・・・。
きっかけなんて、そんなもん。
そして新八は、に優しく口づけをした。は抵抗はしなかった。何故か素直に受け入れた。
そうはもう、新八に少しずつ惹かれていっている証だったのかもしれない。
その後、二人は付き合い始め、お互いに新しい、の中のを、そして新八の中の新八を見つけていって、
少しずつだけど、確実に、二人の距離を縮めていった。
きっかけなんて、そんなもん♪
***fin***
いや、なんか文がまとまってないにも程があるってかんじで・・・。
しかも、なんだ??これ。(汗)
なんか内容までよくわかんないけど、
とにかく新八っつぁんと佐之助のお笑いコンビが出したくて・・・♪(おい)
更に言っちゃうと、平助も出したかったっ!!(笑)
→黒蝶
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