「合宿にて」






「うっわぁー・・広ーいっ♪ね、ね、侑士!あっちも行って見ようよ☆」

「お前なぁ、旅行に来てるんやないんやで?ちーとばかしは大人しくしてろや。」



少々はしゃぎ気味のに、少々お疲れ気味の忍足。

今、氷帝学園の男子テニス部は冬季合宿に来ている。



場所はテニス部部長の跡部の別荘。



合宿と言っても、来ているのはレギュラー陣とマネージャーののみだが。



「ははは、いいじゃねぇか侑士。はそういうところが可愛いんだからよ。」


別荘内を案内していた跡部がさらりと言った。
ソレに対しは「えへへvv」と照れ笑いをし、
忍足はふぅっとため息をついた。



「あ、もぅ練習の時間だ!侑士、先に景吾とコート行ってて。」



が道路脇に立っている時計を見て言った。
忍足が不思議に思ってに問う。


「ドコか行くんか?」

「っていうか、部屋に練習メニュー書いたノート忘れちゃって。
昨日頑張って作ったんだから、ちゃんと活用しなきゃ!ね☆」



そう言うとは屋敷の方に走っていった。
忍足と跡部はコートに向かおうとした、その時。
跡部はある事に気がついた。










「なぁ、侑士。確かって・・超方向音痴だったんじゃ・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。」











跡部の別荘はとてつもなくでかい。
持ち主の跡部ですら、まだ行った事の無い場所があるとのことだ。

そんな所を初めて来たが、迷わないわけが無かった。



「侑士、先にコート行ってろ。俺が探してやんよ。
うちの部のお姫様だもんな、しょうがねぇ。」



跡部が何故か余裕有り気に言った。
が、忍足は首を横に振った。











「いや、俺に行かせてくれ。」











いつもより真剣な面持ちの忍足。
その言葉に跡部はニヤリと笑い、忍足の耳元で言った。













「侑士、お前に惚れてんだろ。」













忍足は珍しく顔を赤くし、眼鏡を忙しなく直したりした。
明らかに動揺している。

さすが跡部。あの眼力-インサイト-でなんでもお見通し。(違)




「いいぜ、行ってやれよ侑士。ただし、条件付きだ。」




忍足の肩をガシッと掴み、跡部はまたしてもニヤリと笑った。











を必ず見つけ出して、そのまま告れ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」











跡部の予想だにしない一言に、忍足は眉間を抑え深いため息をついた。







「跡部、ほんまお前の考えてることはよー解らんわ。
・・・・・・でも、やったるよ。告白。
お前に男っちゅうもんを見せたる。」









忍足は拳をつくり、跡部に大真面目に言いきった。

跡部は今にも笑い出しそうなのを堪えて、
「頑張れよ。」と忍足を見送った。









その頃は───────








「こ、ここ・・・・・さっきも通ったかも・・・・・・・・。」








案の定、道に迷いまくっていた。


始めは自信満々に歩いていたが、
ある曲がり角で右に行くはずが、左に行ってしまったのが原因だ。


そして進めば進むほど、迷っていったのだった。




「はぁ・・・こんなことなら侑士か景吾に一緒に来てもらえばよかった。
広すぎなのよ、ココ。」




今にも泣きだしそうなは、歩き疲れてしゃがみこんでしまった。











っ!!」











そこに忍足が、意外と早くを見つけて走っていった。











「・・・・・・・っ天の声が聞こえる!!」










まさに今のには、忍足の声が神様の声に聞こえた。






「侑士ぃ────っっvvv」






嬉しさのあまり忍足に抱きつく

忍足も安心してを抱き返した。






「ったく、世話のやける奴やな。」


「・・・・・・・・えへへ////やっぱ侑士は頼りになるね☆」






とびきりの笑顔を見せるに、忍足もつられて笑う。













・・・・これからはもっと頼ってもええんやで。
いつでも助けてやる。」



「・・・侑士?」



















が、好きなんや。」














忍足は跡部との約束通り、に告白をした。


跡部に言われたから告白したわけではなく、
紛れも無く忍足の意思で。







「あ、ありがとう・・・・・すごく、嬉しいvv
私も・・侑士が好き。」







そして二人は手を繋ぎながら、テニスコートに向かっていった。
二人の時間が長くなるように、ゆっくり歩きながら・・・・・。






その間、侑士がこんなことを呟いていたとか、いないとか。











「・・・・・・・・・・男、見せたで。跡部。」













***fin***





智尋さんからの26000HITキリリク夢でした♪
内容どうこうより、関西弁自信ないです。(泣)
関西弁好きなんですけど、結構難しくないですか・・・ι
変な所あったら教えて下さいm(_ _)m

ご感想お待ちしておりますvv

→黒蝶

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