俺しか見えない瞳になればいいのに。
いつからだろうか。こんなに独占欲が強くなったのは。
前は同じ空間にいる事だけで幸せだったのに・・
今はそれだけでは物足りない。
俺だけを見て
俺だけを想う
俺だけのものにしたい。
・・・・・いつからだろうか。
こんなに醜くなったのは。
「蓮？どうしたの、なんか・・暗いよ？」
「・・。なんでもない、ちょっと考え事をしていただけだ。」
きっとは気付いてないだろう。
俺が醜いほどにを愛している事を。
「そ、ならいいんだけど。」
どうしたら気付いてくれる？
そうやって気付かせればいい？
「・・・・。」
「んー？」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
・・気付かせていいのか？
コンナニモ醜イ俺ナノニ・・・・・・？
「何？」
は俺の気持ちを知ったらどうするだろうか？
そう簡単に受け入れてくれないんじゃないか？
・・受け入れるどころか『拒絶』されたら・・・・・・・
俺はどうなるんだ？
「れぇーんー？？」
いっそ・・このままさらってしまえたらいいのに。
二人しかいないところで、二人きりで過ごす。
・・・こんな“エゴ”が許されるはずが無いのはわかっている。
だけど・・願ってしまう。
「もぉーー。やっぱ何か変だよ？今日の蓮。」
「・・・・・・・・・俺だけを見てほしい。」
「え・・・・？」
・・・・・止まらない。
理性が失われていくのがわかる。
心臓も高鳴って・・・・・・・止められない。
「を・・・俺だけの」
この先を言ってしまったらどうなるのだろうか。
言っても・・許されるのだろうか。
神よ。
もしも本当にいるのなら、少し・・・少しでいい。
力を分け与えてくれ・・・・───────
「を俺だけのものにしたい。
愛してるんだ、狂おしいほどに。」
「蓮・・・・・。」
言葉を発すると同時に閉じた目が開けられない。
は今どんな顔をしているのだろう。
でも目は開けられない。
開けてしまったら・・欲望の海に飲み込まれてしまいそうで。
を傷つけてしまいそうで、恐いんだ。
恐怖から俺を救えるのは、神じゃなく
俺は一人もがくのみ。
「じゃぁ、蓮の全てを私にちょうだい。」
「・・・・・なっ・・？」
「そうしたら・・・私を全部、蓮にあげるから。」
一人もがいている俺を救えるのは、神じゃない。
俺の中で神よりも尊ぶべき存在のだけ・・
唯一だけが俺を救う事が出来るんだ。
は俺の気持ちごと、ちゃんと救い上げてくれる。
「私で全部埋めてあげる。
蓮の頭の中も、視界も全部。
だから・・・」
「を俺で埋めてやる。
途中で嫌だって言っても聞かない。
離さない・・。」
「うん・・大好き。」
都合のいいエゴとエゴのぶつかり合い。
さっきまで胸の奥でモヤモヤしていたものが
スッと消えていくのがわかった。
これから時間をかけて、俺しか見えない瞳にしてみせる。
***fin***
龍神 紫夜さんからの20000HITキリリクでした☆★
内容おまかせだったんでコンナの書いちゃいましたけど･･･
どうだったでしょうか？(汗)
「何コレー、なめんなよ」的でしたら書き直しいたしますので(笑)
メールかなんかで文句をぶちまけて下さいm(_ _)m
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